仰のブログ

94年生まれ、都内在住。文学、映画、音楽に給料をつぎ込む。

18年の良かった映画

 18年は過去最高に映画館に行きました。土日暇な日が多くて、一日中家にいるともったいない気がするからとりあえず外出したいなってときに便利な行先でした。部屋でゴロゴロAmazonPrime観るのも好きだけど、スマホを遮断して若干の緊張感を持ちながら、大画面高音質で観るのも良いですよ。より作品に没頭できるというか。

 映画館で観た16本(あれ意外と少ない)の中から良かった作品をまた順位つけて紹介します。

 

5位:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

 ハンソロの若い頃をテーマにすると、エピソード1~8ほど壮大な話は無理だしライトセーバーも使えないから面白い映画を作れるのか疑問だったけど、過去作品とは違って全体的に西部劇っぽい雰囲気で、ひたすらテンポ良いアクションやってるのが良かった。良い意味で過去作との比較対象にならない。列車強盗とか1対1の撃ち合いなんてスターウォーズで観たことないし。

 面白い映画には必ず魅力的な脇役がいて、前のスピンオフ「ローグ・ワン」では盲目の中国人剣士がめちゃくちゃカッコよかったんだけど、今回はゲリラ(?)(観たのだいぶ前だから細かい設定覚えてない)の女性リーダーが負けず劣らず良い味出してる。出番少ないけどビジュアルと戦闘シーンで心持っていかれた。

 小ネタが随所に散りばめられているからスターウォーズ観てたらより楽しめるけど、エンタメとして完成度高いから観たことなくても十分楽しめると思う。

 

4位:名探偵コナン ゼロの執行人

 バカ売れしてると聞いて数年ぶりにコナン映画を観に行ったんだけど、「え、こんなにおもしろいの⁉」とビックリした。サスペンス物として半端ないクオリティな上にアクションもド派手。トリックにIoT・ドローンとか最近のトレンド組み込んだり、警察・検察組織の問題点にも触れていて、最近のキャラ知らなくても問題なく楽しめた。あとどんだけ話が壮大になっても最後はサッカーボールで解決するコナン君も大好き。

 今作で主役を食うほど活躍しているのが安室透というミステリアスな雰囲気まとったクールなキャラ。あり得ない暴走運転してるシーンとか本当カッコいい。

 よく、愛されるキャラにはどこか一つ欠点があるって言われる。ルフィ然りナルト然り、コナンとキッドもちょいちょいドジかます。でも安室には欠点が無い。少なくとも映画の中では最初から最後まで完璧超人。それでも魅力感じるのはなんでだろう。やっぱカッコいいからかな(何の答えにもなってない)

 観る前に警察庁/警視庁、公安警察/公安検察の違いについてサラッと勉強しておくとより楽しめます。下のブログが分かりやすいです。劇中でコナン君が早口で解説してくれるけど理解できなかった。上映中、近くの席の小学生がお母さんに「ソウケンってなに?」って聞いてたのがなんか印象に残ってる。

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3位:ミッション:インポッシブル/フォールアウト

 シリーズ6作目。けっこうアクション映画観てる方だと思うんだけど、それでも度肝抜かれるアクションがこれでもかってくらい詰め込まれていて感覚おかしくなってくる。しかもそのほとんどをスタント/CGなしで自らやってるって何者なんだよ。本当死なないでよかった。


トム・クルーズの壮絶スタントを総まとめ!映画「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」メーキング映像が公開

 もちろんアクションだけじゃなくサスペンス要素もちゃんとあって、誰が敵か分からないドキドキ感と、きれいに騙される爽快感も味わえる。ただトムクルーズのカッコいいシーンを集めたPVっていう感じもあるかな。タイトルを「トムクルーズ6」にしても違和感ない。まあ面白いから全然いいんだけど。

 そういえばイーサンハント(トムクルーズ)も欠点ないな。別に欠点があることは必ずしも魅力的なキャラの条件ではないのかも。

 

2位:累-かさね-

あらすじはこんな感じ。

eiga.com

 成り上がるために他人を利用するはずが逆に利用されて、逃げたくても周到に用意された罠にはまって人生奪われていく様子にゾッとした。ハッピーエンドではなく破滅的なラストだから余計心に残ってるのかも。予告見ると「女二人が美醜を巡って争うドロドロした映画」という印象受けるけど、そんな次元の話ではなくもっと普遍的でスケールの大きな話。

 一番の見どころは天才女優という役に正面からあたる主演二人の演技なんだと思う。天才だからセリフも動きもすべて完璧でなくてはいけないんだし、よくこの役引き受けたなと思う。あまり演技の良し悪し分からないけど、特にサロメを演じてる土屋太鳳とか圧倒される。あれほど怖いラストシーンはなかなか無い。

 ただ、こうゆうサイコ系を多く観ていないから目新しく映っておもしろかっただけで、目が肥えている人が観たらそうでもないのかもしれない。

 

1位:カメラを止めるな

 圧倒的だった。今までに観たことないタイプの映画。

 序盤はクローバーフィールドみたいな酔うカメラワークな上に、セットも演技もチープで「これ2時間くらい続くのか。。。キツイな。。。」と観に来たこと後悔したけど、中盤以降でそれらが伏線だったことが分かって一気におもしろくなる。全員無名役者ってことも、どの役がどれくらい重要か読めなくて良かった。

 最後30分くらい、自分も声出して笑ったし、劇場いたるところでドッカンドッカン笑い声が聴こえてくるなんて初めての経験だった。この監督がちゃんと予算使えたらどんな映画作るのか楽しみ。

 

 以上です。アルバムの場合は「どんな感じだったかな?」と気軽に聴き返すことができるけど、映画の場合はそう行かないから書くの大変でした。これからは観たらすぐ書くのを目標にします。